小論文対策(3)【技術】「小論文対策は春〜夏に始めよう」シリーズ (全3回…かも?)
2020/06/11
小論文に技術は確かにあり、またそれは学べるものです
小論文対策(1)で、小論文対策に重要なものから順に三点挙げるとこうだ、と書きました(諸説あります…あくまで管理人の意見です)。
1) 書き慣れ
2) 持ちネタのストック量
3) 技術
今回は最後の(3)技術に付いて考えてみたいと思います。
<文系受験生で小論文対策が必要な方向けの記事です>
最高の教材
受験小論分の基本的な技術・作法についての学習は、1時間で可能だと思ってます。あとは実践練習あるのみ ー つまり実際に小論文を書く際に学んだ技術・作法を常に意識して適用することを重ね、技術・作法を自家薬籠中の物とすることです。
では何を教科書にするか、ですが。受験小論文の技術・作法については、専門の書籍も多数出ています。これらに共通する特徴として「頁数が多くて、分厚くてまるで本みたい」という点があります。そりゃ確かに「本みたい」ですよね、だって本なんですから…。
小論文の技術・作法なんて、本当はそんなに大した量になるはずがない、と思ってます。序論・本論・結論の3段構成を取ること、とか。途中、反対意見を想定して紹介し、それに対して反論を述べると説得力が増す (「だがしかし」構文)、とか。抑えるべき技術・作法は、それほど多くはありません。
書店に並んでいる受験小論文の参考書は、書籍としての体裁を整えるために、どうしても頁数のカサ増しが必要になります(10頁の本なんて、売ってないですよね?)。このため、本当に大事なことが薄まって本全体に拡散してしまい、要点が記憶にイマイチ残らない、ということになりがちです。
さてそんな中、管理人は一冊の素晴らしい教材を知っています。「文藝春秋オピニオン 2019年の論点100」がそれです。
文藝春秋オピニオン「2019年の論点100」Kindle版
(2019年版はもう中古版しか手に入らないため、電子版をおすすめします)
「論点100」は毎年出ていますが、この2019年版の特集記事には、下記の出色な記事があります。
・「東進ハイスクール「小論文のカリスマ」樋口裕一先生が教える、合格する『論点』の活用法」
樋口先生は受験小論文の世界では著名な方で、書籍も多数あります。その樋口先生によって、上の記事では、受験小論文の技術と作法が10頁程度に簡潔にしかしビッシリとまとまっています。この本はマストバイだと思ってます!
ちなみに「論点100」は受験小論文の時事ネタ提供をその目的の一つとしている本なので、樋口先生の小論文講座以外の記事も、対策(2)で述べたネタストック対策に有効です。
ネタストックの観点からは、2022年度版もおすすめです↓(こちらは紙の本です)
文藝春秋オピニオン「2022年の論点100」
今日はこのへんで。