いい夏期講習・じゃない夏期講習
2020/07/02
通塾経験が豊富なわけではありませんが、乏しい自分自身の経験の中から思い返してみると、夏期講習というものは、絶対に参加しなければならないものでもないような気がします。
※もちろん、何も勉強しないとか、全く的外れな勉強をするくらいなら、夏期講習に行ったほうが良いと思います。
昔きら星の如き、伝説の中学受験進学教室が関西にあったという。
冒頭で述べたように、通塾経験が少ない私は、夏期講習は小学6年生のときしか通った経験がありません。この塾のお話をします。なおこの塾はとっくに畳まれていて、今はもうありません。
最盛期には数百人収容できる会館で高倍率の入塾試験が実施され、合格するために入塾試験の過去問が出回るほど人気があったと聞いています。
私が通塾していた当時は開塾して日も浅く、まだ全クラス全授業を、伝説の塾長自らが指導してくださっていました。それは素晴らしい授業でした。
ただ夏期講習は例外でした。夕方からの通年授業はいつも通り塾長自らが講義されます。日中の夏期講習には、夏休み中の東大や京大の学部学生さんが2〜3名来られて、通年授業とは無関係の夏期講習専用テキストを使用して、授業をされていました。
授業は、魂がこもっておらず、塾長の講義の引きづりこまれるような面白さや、塾長と生徒の間の緊迫感・一体感もなく、退屈でした。
講師の皆さんは、授業の準備として内容の予習は当然されていたことと思います。
なのでこれは単純に、授業をどれだけわかりやすく生徒に伝えていくか、いかに講義を面白いものにしていくか、そういった創意工夫・切磋琢磨(使い方、合ってます?) には準備時間をかけてらっしゃらなかったのだと推察します。
要は自分の教室・自分の生徒、という意識・モチベーションがあるか無いかの問題だったのではないかと。
夏休み満喫中のバイトで講義時間あたりいくらという給与体系だったとすれば、まぁ当然といえば当然ですね。
じゃないほうの夏期講習の特徴
以上の体験から、今でも夏期講習には以下の印象を抱いています。
・オプションであり、当然、受講する生徒・しない生徒がいる前提。
・なので受講しなくても、通年授業に直接の影響は出ない内容設計。
・合格から逆算された絶対に必要な、通年学習計画の一部「ではない」
・講師がプロではない。または一軍ではない。
「でも不安だし授業の時間単価も安めだから、」

「結局行っちゃうんだよな〜」

※繰り返しになりますが、何も勉強しないとか、全く的外れな勉強をするくらいなら、夏期講習に行ったほうがよいと思います。
いい夏期講習の条件
以下のような夏期講習であれば、積極的に参加したいものです。
・全生徒、参加必須。
・通年学習計画の一部として、しっかり内容設計されている。
・通年授業と同じ講師が同じクラスを担当。
「うん、無いね。」

(くりいむしちゅー上田晋也さんふうに) 

ちなみに ii (マークツー。2世の意。私の子どものブログ内呼称) が通っていたSAPIX小学部の夏期講習は、記憶不確かですが、わりと上記を満たしてたかもしれません。
今日はこのへんで。
それではまた…。