堀江貴文「多動力」大学受験バージョン
2020/09/20
受験生に役立つ内容があるかな?と、堀江貴文さんの「多動力」という本を読みました。
堀江氏はヒマ?忙しい?
最初に意外に思ったのは、堀江氏は案外ヒマだなということ。自身がいかに多動か(肩書きが明確にならないほど多種多様なカテゴリで仕事しているか)ということを示すために、「はじめに」の章で、適当に選んだ一週間の日程が紹介されているのですが、ノイズを取り除くとこんな感じです。なおHIUとは堀江氏が主催する会員制サロンです。
4/25(月)
- HIU会員へのコンサル
- 経営者団体で講演
4/26(火)
- アプリ「755」のミーティング
- マンガ「HONZ」のミーティング
- ホリエモンチャンネル生放送
4/27(水)
- マンガ編集者とミーティング
- 投資家とミーティング
- HIU会員とのミーティング#1
- HIU会員とのミーティング#2
- ホリエモンチャンネル生放送
4/28(木)
- アプリ「テリヤキ」のミーティング
- HIU会員へのコンサル
- ホリエモンチャンネル生放送
4/29(金)
- WAGYUMAFIAのマンゴーおはぎの試作会
- ニコニコ超会議
- ホリエモンチャンネル生放送
4/30(土)
- WAGYUMAFIAのイベント
5/1(日)
- なし
5/2(月)
- ミーティング
上記の成果物を合計すると18件。一週間を5営業日と考えて上記を5で割ると、1日あたり3.6件の成果物。かつ本人がおっしゃる通りマルチプロジェクト状態だということを考慮すると…あ、これはなかなか忙しいです。最初の「意外にヒマそう」は撤回です。
堀江氏が「多動」を実現するために行なっていることを、受験勉強にあてはめてみた
これだけの案件を回すとなると、スタッフの支えと本人の相当な割り切り・工夫が必要ですね。
著書ではこのノウハウが教科書風にまとめられています。これは受験にも適用できるな…という考えを、堀江氏がこの本を「受験合格力」とかなんとか、そんなタイトルで出してたらこんな風に言いそうだな…という想定で書いてみました。
- 受験勉強中は時間無いんだから、人にやらせることができる事はなるべくそうしろ。週刊少年マガジンの今週号なんて、弟にでも買いに行かせろ。でもその代わり最初に読ませてやるとか、ちゃんと考えろよ。
- 手を抜いていいところでは抜けよ。滑り止めのそのまた滑り止めで受けるような大学の赤本に、親に2千円使わせちゃったからって、そこまで時間をかけるもんじゃーない。
- 大事な時間を他人に奪われないように戦えよ。成績のことで親にガミガミ言われてる最中に、スマホに目を落としてアプリで単語を憶える勇気が大事だ。
- 無意味だと思う仕事は無視して受け付けないこと。オープンキャンパスなんて親だけで行かせときゃーいい。
- 面倒くさい・ややこしいと直感した人間とは付き合うなよ。そういうのは必ず問題を起こす。受験直前にそんなのに振り回されたら最悪だ。
- 勉強計画を立てたら、それを予定より一ヶ月早く完了できないか、考えてみ。どうすれば効率的に終わらせることができるかを考える癖がつくぞ。
- 勉強中も時々手を止めて、これ半分の時間で終わらせる方法ないかな?って考える習慣をつけろ。
- スキマ時間の活用法を真剣に工夫すること。電車移動ではコレ憶える!とか。
- 勉強は1日10時間とか誰が決めた?時には逆に超過密スケジュールだっていーじゃん。大晦日は早朝から除夜の鐘がなるまで20時間セルフ合宿するとか。
- でも絶対1日8時間寝ろよ。
- やりたいことがあったら受験勉強期間中でもやれよ。そのために工夫して時間捻出してるんだからさ。
- やり始めた問題集は、とりあえず完了を目指せ。完璧でなくていいぞ。途中でどうしてもわからない問題があったって、最初からやり直したりするなよ。
- 予備校でチューターとかに質問できるんだったら、恥ずかしいと思わずバンバン質問しまくれよ。親に聞いてみるのもいーんじゃない。
- でも質問上手になれよ。工夫して質問しろ。でないと先生も困っちゃうぞ。
- 勉強の合間に、時には骨太な教養書を読むことも大事だぞ。「サピエンス全史」はよかった。あれは読んどけ。
この本はイロイロ優しい
やたら字がデカイ頁とかまとめだけの頁が多くて、急いで読めば50分で読める本です。とにかく多忙な受験戦士・企業戦士にヤサシイ本でした。あと買いやすやすい文庫版が出てるのも、財布にヤサシイ。
実用性が高くて即実行可能なことをまとめてて、結構いい本だと思うんですけど、アマゾンのレビューを見るとアンチさん達?の否定的なコメントぎっしりですね。読んでるのかしら??
今日はこのへんで。