日本史や世界史でGMARCH合格を狙うなら、共通テスト入試がチート…かも
2021/01/11
GMARCH系私大文系学部の二次試験では、英語の配点が国語や選択科目(日本史や世界史を選択する受験生が多い)よりも1.5倍〜2倍高くなっているのが一般的だと思います。なので英語が武器レベルに達していないと苦しい戦いになる…というのは皆様よくご存知かと思います。
選択科目で稼いだつもりの得点は、総合点にそれほど加点されていない可能性あり?
もう一つ非常に注意して欲しいのは、選択科目の得点にはいわゆる「得点調整」が入るということです。科目間の差を無くし、選択科目によって不利が生じないため、とされています。
実際の得点を「素点」と呼びます。調整後の得点を「調整後の得点」などと呼びます。
この得点調整ですが、その調整方法を公表している大学がありません(少なくともGMARCH系では、私の知る限り皆無)。このため様々な噂や、まことしやかな断言、体験談が飛び交っています。
そのような例をいくつかあげてみます。
「その科目を選択した受験生の中での偏差値が、得点として使用される」
→ これが事実だと、100点満点をとっても調整後の得点は65点くらいにしかならない可能性もありますね。
→ あと、偏差値という「相対値」を、英語や国語の得点などの「絶対値」と足し算してもよい、と考える大学があるということになりますね。
「今年の数学は易化。全て基本レベルの問題で98点取れた。でも落ちた」
→ これはありそうですね。素点が圧縮されて、調整後の得点はもっと低くなっていた可能性があります。
得点調整方法が公開されていないためいくら考えてもしょうがないのですが、素点よりも調整後の得点は低くなるということは十分にありそうです。従い、選択科目はもちろんおろそかにはできませんが、あくまで英国、特に英語で勝負するつもりでいないといけません。日本史や世界史で合格しようとは考えない方がよいでしょう。
共通テストは、選択科目で稼ぐことが可能
さてこれが共通テスト入試になると、選択科目の扱いが変わっています。共通テストでは、選択科目間で大きな差が生じないように問題が練られています。また仮に大きな差が生じた場合は、得点調整が行われます。
このため、私大側では得点調整を行わないのが一般的です。従い、選択科目で受験生が獲得した素点は、そのまま活かされます。
更に、二次試験では英語の配点が高いのに、共通テスト入試では英語の配点が高くない学部学科が探せばあります。このような学部では、英語はズバ抜けてできるわけではないが日本史は超得意という、私大二次試験では結果に恵まれにくいタイプの受験生にもチャンスが生まれます。
選択科目(日本史, etc)の配点が高いGMARCHの学部学科は?
青学・明治でそのような学部を探してみると、以下の学部があります。
大学 | 学部・学科 | 英語配点 | 国語配点 | 選択科目配点 |
---|---|---|---|---|
青学 | 文学部 日本文学科 | 200 | 200 | 200 |
青学 | 文学部 史学科 | 200 | 200 | 200 |
青学 | 文学部 比較芸術科 | 200 | 200 | 200 |
青学 | 法学部 | 100 | 150 | 100 |
青学 | 経営学部 経営学科 | 100 | 100 | 100 |
青学 | 経営学部 マーケティング学科 | 100 | 100 | 100 |
青学 | 社会情報学部 | 100 | 200 (国語も選択科目の1つ) | |
明治 | 文学部 | 200 | 200 | 200(共通テスト得点 x2倍) |
明治 | 情報コミュニケーション学部 | 200 | 200 | 200(共通テスト得点 x2倍) |
青学法学部が、国語にもっとも配点しているのが興味深いですね。
GMARCH他大学まで探せば、このような配点の学部はまだまだ見つかるはずです。英語や国語はそこそこだが日本史や世界史はオタクレベル。そんな受験生は、こうした学部学科を狙ってみるのもよいのではないでしょうか?
ただし総合的には、私大二次試験よりも難易度は高いです。なにせどの大学の学部・学科も、共通テスト入試に割り当てている定員は非常に少ないので…。
今日はこのへんで。
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それではまた…。