東進ハイスクールの口コミ。映像授業、模試、アプリ(高速マスター)、担任制、自習室、東進衛星予備校。そして費用。
2021/05/22
現役時代に ii が通っていたのが東進ハイスクール。1年間お世話になりました。まだ記憶が残っているうちに、東進ハイスクールについて ii から聞いたり、実際に校舎長と話したことを、まだ憶えているうちに書き留めておこうと思いたちました。
早いもので ii も大学二年生です。時間も経っているので、もしかすると記憶の誤りもあるかもしれません。鵜呑みにせず、ほどほどに読み飛ばしてください。
※ ii (マークII) は、ぼくの子どものブログ内呼称です。
※ この記事はザーッと書いたものなので、近いうちに更新する予定です。
本部校でライブ授業を受講できるのは、東大京大が有望なエリート生のみ
テレビであれだけ引っ張りだこで多忙な林修先生ですが、本業の東進ハイスクールの授業の準備には一切手を抜いていない、とはよく言われることですね。
しかしながら、林先生たち有名講師陣のライブ授業は、基本的に本部校や中核校舎でのみ行われます。これらの校舎に通学してライブ授業を受講できるのは、東大・京大が有望なエリート生のみとなります(もしかして誤解?)。
本部校・中核校以外の校舎は映像授業専用
どこの駅前にもある東進ハイスクール(および東進衛星予備校)ですが、これらの校舎は映像授業のみとなります。講師はいませんしライブ授業も行われません。
これらの校舎で映像授業しか受けられない生徒の中には、自虐的に自らを「エサ」とか「肥料」と呼ぶ者もいるといわれます。もちろん東大・京大が有望なエリート生の、という意味でです。
なお、たまに有名講師が、単発の講義を行うこともあります。これらは生徒募集のイベント色が強く、東進生以外も参加できます。
映像授業
映像授業というと、実際の授業がライブで同時中継されるとか、数日後に各サテライト校舎で視聴可能になる、といったシステムを想像しますが、そのようなシステムではありません。
「難関国公立大英語 全20回」や「上位国公立大総合英語 全20回」など、志望校・レベルやジャンル(英語総合、英語長文、英語文法など)に合わせて多様なコースが用意されており、これらは映像授業用に作成・撮影されたものになります。
全体的に古さ感が滲み出る映像が多く、ii はよく「「いったい何年前に撮ったものなのかな?」と言っていました。指導要領が変わらない限り、一度作成した映像授業のコースは何年でも使い回すのではないかと感じさせます。
まぁ参考書なども、指導要領が変わらない限り改版しないものが多いので、同じかもしれませんし気にする事ではないかもしれません。
中継ないし時差配信ではないため、ライブ感がないのが欠点です。講師に見られている訳でもなく、同じ授業を一緒に受講している同級生が隣や前後にいる訳でもないので、緊張感にかけがちなのも欠点かもしれません。
長所は、実際の授業の時差配信ではないので、次回の授業を翌週まで待つ必要がない点です。同じコースの授業を毎日1コマずつ受講し、全20コマを20日間で終了する、といったスピード終了が可能です。
授業は修了できない場合があり、金をドブに捨てる結果になる場合がある
授業は映像授業ですが、ぼーっと見ていればとりあえず修了できるというものではありません。入学案内には次のように書かれています。
「毎回の受講後に「確認テスト」で理解度を確認し、全範囲を受講し終えた後には「講座修了判定テスト」を実施。テストに合格しなければ、次の授業に進めません(だったかな?)。
このテストには、以下の特徴や縛りがあったと記憶しています(ここちょっと記憶不確かなところがあり、誤解してる点があるかもしれません)。
- 答案用紙に記入して、窓口で職員(通常は校舎長一人) or バイトさんに提出。
- 答案を提出しないと、正解を確認できない(だったかな?)
- 白紙提出不可(だったかな?)。とりあえず白紙で出してしまって正解を確認し、正解を写して再提出して次のコマに進む、はできない。
- 毎回の映像授業の内容に比べて、急に難しくなる。映像授業は理解できたつもりでも、テストは歯が立たない場合がある
このため、文系志望者が苦手の数学を克服しようと「受験数学 難関」などを購入してしまうと、先に進めずコースが消化できない場合があります。
映像授業は理解したと思えたのに、いざ確認テストを解いてみたら解けない。答案が提出できない。次の授業に進めない。
ライブ授業ではないので、同じ授業を取っている他の子に相談するということができません。
またこんなときに、わからないところを質問しに行ける人が校舎にはいません。
一応「バックアップサービス」というものはあり、対応はしてくれます。これは「問い合わせシート」に質問を書いて窓口で提出し、後日書面回答を窓口で受け取るシステムです。回答は通常は1日程度で窓口に返ってきます。1日程度とは、例えば月曜の夜に問い合わせシートを提出して下校したとすると、回答を受け取れるのは水曜に登校したときくらい、ということです。
「問い合わせシート」というのは、使いづらいですね。
何がわからないのか、問い合わせシートに具体的にかけるくらいなら、もうほとんど解けているも同然です。
「先生、この問題がよくわからないんですけど…」普通、数学のわからない問題を聞きに行く時って、こんな感じじゃないですか?
「どこがわからない?」と聞かれて、「大体全部わかりません」と答える。そしたら先生が、しょうがない奴だなぁという顔をして、最初から詳しく、生徒の反応を見ながら教えてくれる。よくある光景ですよね。
でも「問い合わせシート」の質問欄に、「この問題が全体にわかりません」とは書けないですよね。馬鹿っぽすぎて、恥ずかしくて窓口に出せない。
なので確認テストが解けないとき、そのまま抱え込んでしまうことになりがちです。そして先に進めない。
購入してしまったコースは、一度でも視聴してしまうと途中キャンセル・返金は不可です。
難関→基礎といった、他コースへのレベル下げも不可。
こうなるともう、金をドブに捨てたと思って、挫折して諦めるしかないですね。
購入するコースは慎重に選べ…といいたいところですが、そもそも味見というかお試し受講ができないので、フタを開けるまでレベルは確認できません。
無料で受講できるのは「招待授業」のみです。よく「3月末まで、春期講習5コマが無料!」とかやっている、アレですね。「招待授業」はあくまで東進体験用のもので、正規のコースではありません。
ちなみに、コースと教科書を買い教科書は受け取ったものの、映像授業自体はまだ一コマも受講していない。この場合は、キャンセルして他のコースに振替可能です。
映像授業の再視聴は一コマ200円
教室で受講する場合、映像授業の再視聴には一コマ200円支払わなければなりません。
自宅でタブレットやPCを使用して視聴する場合は、再視聴は無料です。
映像授業は自宅でも視聴可能だが、急には受講できない
映像授業は自宅でも視聴可能です。まるでスタサプですね。
ただし前日か前々日までに受講登録を行っておく必要があり、この受講登録が校舎スタッフに承認されるまで受講開始できません。
「今日、午前中時間が空いちゃったら、自宅で授業を受講するか…」というのは基本的に無理です。
東進ハイスクールは現役生が対象です。校舎が開くのは、平日は昼からです。朝イチで受講登録を行っても、平日だったら校舎スタッフが確認して承認してくれるのは早くても午後、場合によっては夕方になります。
映像授業はMAC不対応
映像授業の映像が年季のいった感じであることは先ほど述べました。映像の再生に必要なアドインソフトウェア(確かwindowsメディアプレーヤーのアドイン)が、これまたサポートが終了している古いソフトウェア(残念ながら名前が思い出せません)で、windows7では再生できるもののMACでは再生する方法がありませんでした。なぜか iPad では再生できたのが不思議ですが…。
Windows7のサポートも終了したことですし、さすがにこの問題は今は解決していてMACでも再生可能であることを祈ります。
東進模試の受験料はやや高め
ちなみに他の予備校の模試よりも、受験料は少し高めです。これは東進ブックスから出版されている参考書や問題集にも当てはまります。
東進模試の申し込みは、校舎で料金を支払ってはじめて完了
webで受験申し込みを行うと、翌日くらいに会場として選択した校舎から電話連絡があります。その後校舎に足を運び、料金を現金で支払ってはじめて、受験申し込み完了です。webのみで手続き完了しませんのでご注意ください。
東進模試は、東進生なら受け放題
受験料が高いとか、校舎まで料金を支払いに行く必要があるとか上述しましたが、東進生なら無料で受験し放題です。なのでどんどん受けた方がいいですね。
これはどこの予備校でも同じシステムだと思います。
東進模試は、結果と答案の返却が爆速
東進模試は、返却が群を抜いて早いです。マーク模試なら一週間くらい。記述模試でも一週間〜10日くらいで結果と答案が返ってきます。
東進生なら校舎で結果と答案を受け取れるので、更に1〜2日早く受け取れます。
これは爆速と言えます。他の予備校だと、マーク模試でも1ヶ月程度、記述模試なら1ヶ月半プラスαくらいは待たされます。
記述模試の復習はやはり、答案用紙に自分が書いた記述回答と獲得した部分点を、模範回答・解説と採点基準をよく見比べながら行いたいものです。なので結果と答案の返却は早ければ早いほど良い。東進模試の返却の速さは、高く評価したいところです。
答案は、少し赤を入れてくれている場合が多かったと記憶します。赤線が入っている程度ですが、どこで減点されたのか大変大きなヒントになり、復習に非常に役立ちます。
東進模試は、印刷された解答解説書をくれない
東進模試の解答解説は、webオンリーです。
科目別のPDFファイルになっており、ダウンロードできます。確か「講評」という名の採点基準書と「解答解説」の二本立てになっています。例えば英・数・国の3科目だと計6本のPDFファイルになります。
ファイルをダウンロードする際にはパスワードの入力が必要なので、全ファイルダウンロードするのはなかなか面倒くさい作業になります。また「解答解説」PDF自体にもパスワードが設定されており、ダウンロード後もファイルを開く度にパスワード入力が必要で、面倒くさいです。
タブレットやPCでは頁全体を見ることができないので(全表示はもちろん可能ですが、そうすると文字が小さすぎて読めなくなる)、復習には不便ですね。
あとPDFには閲覧期限が設けてあり、学年度末(3月末)までしか閲覧することができません。
紙で解答解説をくれないのは、東進模試だけですね。駿台・河合塾・代々木ゼミナール等、他の予備校はすべて、試験終了後に解答解説を配布してくれます。
解答解説がPDFであることの唯一の長所は、地球に優しいことくらいでしょうか。タブレットやスマホに保存できるので持ち運びが容易、と言いたいところですが、模試の解答解説に持ち運び需要はそもそもないと思います。
東進模試の「講評」および「解答解説」は良い
詳しくてわかりやすく、紙面も見やすく、内容は非常に良いと思います。
東進模試は、大学別偏差値一覧をくれない
東進模試を受験しても、大学別偏差値一覧等はくれません。なので模試受験時に志望校を書く際、本命校以外は毎回違う大学学部学科名(+受験方式名)を書くなどして、サーチするほかありません。
ちなみに確か、河合塾もくれないですね。ただあそこはそもそも大学難易度ランキングをwebで公開しているので。やたら青学の偏差値が高く、また関西の有名私大の偏差値が低いので、ホントかな?と思ってしまいますが。
駿台予備校と代々木ゼミナールは、偏差値一覧をくれますね。表だけで60頁くらいあります。ものすごく詳しい。私立大学は、特にレベルが下がれば下がるほどですが、同じ学部学科でも受験方式と受験日程が細分化されて複数あることが多いです。駿台や代々木ゼミナールがくれる偏差値一覧は、それらをほぼ全部漏れなくカバーしています。偏差値が確認できない学部学科&受験方式はないといって過言ではありません。
東進は一応webサイトで大学難易ランキングを公開しています。ただ2019年までしか更新されておらず古いです。また受験方式・受験日程まで細かく対応されておらず、「青山学院大学 法学部」どまりの、ざっくりしたランキングです。まぁ参考程度…という感じですね。
アプリ「高速マスター」
入学すると「高速マスター」というアプリが利用できるようになります。
英単語とか、英語長文を読んだりとか、色々。基礎学習になかなか役立ちます。
受講科目に対応する科目のみ、利用できます(これは理数科目だけの縛りだったかも)。
担任制
各東進生には担任が付きます。といっても校舎でたった一人?の正社員(なのかな?)である、校舎長ですね。
担任は、受け持ち生徒と定期的に面談を行います。担任は、生徒の成績や受講コースの進捗具合をチェックします。
担任は東進営業マンでもあり、夏期講習や冬季講習や直前講習の提案を行い、見積書を作成して売り込んできます。見積書に盛り込まれたおすすめコースには、結構適当に盛り込んだなという印象を毎回受けました。新車の見積もりと同じで定型的な印象です。
担任は有料です。月額7千円(だったかな?)くらい担任料を取られたと記憶しています。スタサプも担任料はそれくらいかプラスαですね。
校舎長もタダで給料をもらえると思うなよ、と。自分の給料は自分で担任料として稼いで来い、と。そういう方針なんでしょうね。なかなか厳しい会社ですね。
担任は、正直いらんという人も多いと思います。つけるかつけないかは、選択制にして欲しいところです。
自習室
映像授業を受けるための、各机にPCが設置された教室と、机だけの自習室があります。どちらも確か、各机はパーティションで仕切られていて、良い環境だったと記憶しています。
PCからインターネット接続はできません。これはいい点ですね。
自習室で居眠りをしていると、注意を受けます。
赤本
ロビーに赤本が置かれていますが、ラインアップはそれほどでもないです。ロビーでの閲覧のみ可で、貸し出し不可。自習室への持ち込みも不可だったと思います(ここは記憶不確かです)。
過去問演習講座
直前期になると大学別過去問演習講座が開講されます。第一志望の国公立大学を一校選択して、過去問10年分に取り組みます。
まず、他の予備校よりもカバーしている大学が多い点が評価できます。
また、所属校舎の所在地に関係なく、全国の大学から選択できる点も評価できます。
さて、志望校を選択して演習講座を開始したら、各年度各科目、まずは答案を作成して窓口に提出します。答案は添削され、予想配点に基づいて採点されて返却されます。なお答案は自宅で作成しても構いません。
答案提出後は、各科目の解説動画を視聴して復習することができます。
ほとんど全ての大学が、試験科目毎の配点を公開しています。例えば英語150点、国語100点、選択科目100点、計350点、といった風にですね。
ただ各科目の問題毎の配点となると、これは公開している大学はほとんどないですね。東進の過去問演習講座では予想配点と、それに基づく採点結果がわかりますので、大変参考になります。
また答案は、提出後添削・採点されわずか数日で返却されます。返却までの期間が大変早く、素晴らしいです。
東進衛星予備校
東進のフランチャイズですね。enaとか、学習塾の中にある場合が多いです。
衛星予備校間で、個性というか差異があります。例えばA校は模試料金は試験までに事前に来校して支払いが必要だが、B校は受験当日で良い、といった差異があったりします。
自習室の設備などにも差があるかもしれません。通学圏内に複数の候補校舎があるなら、実際に見学して比較した方がよいと思います。
かかる費用は?
ii の場合は、苦手な理数科目や古文、それから添削してもらうことが不可欠な記述科目(例えば小論文)にマトを絞って、かなり控えめにコースを購入しました。それでも直前期の志望校別別過去問演習講座などを含めて八十万円くらいしたと思います。
得意科目である英語も、暗記科目とされる日本史も、勉強しても無駄と言われることも多い現国も含めてじゃんじゃんコースを取っていたら、百万円はすぐ超えると思います。
一コマいくらくらいしたっけかなー?今、当時の明細が残っていないか探し中です。
授業料の支払いはクレジットカード可
英会話教室などは、受講料のクレジットカード払い不可・現金またはデビットカードのみ、というところが多いですね。
東進はクレジットカード払いOKです。高額な支払いを行うことになりますので、マイルやポイントが貯まります。これは嬉しいですね。
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