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【英語リーディング・リスニング対策】雑誌「エコノミスト」

2021/10/31
【受験情報・勉強法】
明治大学経営学部入学試験の英語長文がここから採られていたことから、時々見るようになった英国の週刊誌「エコノミスト」のwebサイト。大学受験対策と英語TOEIC対策の、リーディングとリスニングの学習に超オススメです。

エコノミスト」は、ロンドンで発行されている週刊誌で、創刊なんと1843年。日本では水野忠邦が天保の改革を行なっていた頃のことです。英国やアメリカの知識層に愛読される政治経済誌で「英国が世界に誇る知性」だそうです。

エコノミスト」という雑誌名からビジネスに特化した内容かなと、また金融の中心地ロンドンで発行されていることから特に金融を中心とした雑誌かと思いがちです。実際は、ビジネス・政治経済・時事問題・国際問題を広く考察する雑誌です。「ニューズウィーク」や「タイム」のハイクォリティ版、という感じでしょうか。

メールアドレスを登録しておくと、「今週のエコノミスト」というメールが毎週届くようになります。クリックして「今週のエコノミスト」のwebページに飛ぶと、「エディターズ・ピック」に編集部が厳選した記事がリストされており、クリックして記事を読むことができます。

大学入試で出題される英語長文は論説文がメインなので、「今週のエコノミスト」は最適なリーディング題材だと思います。そして「今週のエコノミスト」が非常に優れている点は、読み上げ音源が用意されていること(下図赤枠参照)。

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記事をじっくり読み込んだ後この音源を繰り返し聴取することにより、リスニング学習もセットで行うことが可能です。

エコノミスト」電子版へのフルアクセスには年間39,000円(学生なら19,000)ほどかかりますが、今日ご紹介した「今週のエコノミスト」で「エディターズ・ピック」を毎週数記事読むくらいなら、費用はかかりません。

大学受験生以外の方にもおすすめです。例えば「日経電子版」などを購読して一生懸命ビジネス・経済情報を勉強している就活生さんや新社会人さんであれば、「エコノミスト」に乗り換えてしまうのも一つかもしれません。世界標準の政治経済情報の収集と、知性高いイギリス英語の学習をいっぺんに行うことができます。

日本のマスコミではタブーになっている?「コロナ中国の研究所からの流出が起源説」も、エコノミストは真摯に報道・考察しています。深刻な現代中国問題に対して日本のマスコミは避けて通りがちですが、これに対する英国の知性による批判的言説を読める点は重要だと思います。

余談ですが、電子版の価格設定が大胆ですね。雑誌の配達(毎週)と電子版で、年間63,960円(学生は半額)。これが電子版のみだと、年間38,640円(学生は半額)で約40%オフ。

ちなみに「日経」だと、日経新聞+電子版で、月5,900円(年間70,800円)。日経新聞のみで月4,900円(年間58,800円)。日経電子版のみで月4,277円(年間51,324円)。

日本では新聞の販売部数が減少の一途をたどっていますが、電子版の価格が紙媒体とたいして変わらない価格設定になっていることが一つの要因だと思っています。電子書籍の普及がイマイチなのも、同じ理由だと思ってます。