最低の高校、熊本県・秀岳館。被害者の生徒たちに顔と名前を晒して逆謝罪させ、加害者の大人は名前も出さず匿う。
2022/04/23
熊本県八代市の私立秀岳館高校サッカー部の寮内で起きた、コーチの30代男による部員への激しい暴行を収めた動画。衝撃的な映像にショックを受けた方も多かったのではないでしょうか。
その後の経緯は更に衝撃的です。これは部員たちに非があったとして、暴行を受けた部員やそれを撮影して動画を投稿した部員たちが、動画で顔と実名をさらして謝罪するという自体に発展しています。
詳しくはYahooニュース等で読むことができますので、是非ご確認ください。
動画では、暴行を受けた当の部員が、寮の鍵がなかなか開かずもたつくコーチをからかってしまい、結果コーチをばかにしてしまったような結果になってしまった、という趣旨の経緯を説明し、自分に非があると謝罪しているそうです。
そして最後にキャプテンが「(秀岳館サッカー部では)毎日のように暴行が行われているなどと誹謗中傷を受け、それによりサッカー部は苦しんでいます」と訴えているそうです。
強烈に違和感を覚える内容ですよね。
まず、一線をはるかに超えた、激しい身体的暴力が正当化されるような経緯ではないです。
また、暴行が日常茶飯事であるとして誹謗中傷が発生しているとしたら、それは学校、校長、監督、コーチが誹謗中傷されるものであって、生徒、部員ではないでしょう。誹謗中傷の対象である監督、コーチが「苦しんでいます。やめてください」ならわかりますが、暴力を受ける側の生徒が「サッカー部は苦しんでいます、やめてください」と訴えている違和感。
現在、当事者であるコーチの男を含め、学校関係者は沈黙を貫いている状況でのこの動画。作成し公開したのは、本当に部員の総意に基づくものなのか。それとも保護者や有力部員が火消しを図ろうとして行ったことなのか。部員は、勢いにまかせて告発動画を投稿したものの、いまでは公式戦出場停止処分などが心配になり、部内での暴行を公にしてしまったことを公開しているのか。
どんな事情であれ、優越的な立場から一方的に、成人の男が子どもに対して激しい身体的暴行を行った明確な証拠があり、これは消せません。コーチの男には厳しい処分が下されることを望みます。
吉野家が伊東正明常務を即解任したような断固たる措置を行えば、秀岳館高校に対する世間の憤りは一時的なものにとどまり、コーチの男の暴力だけが記憶に残り、やがてそれも忘れられていくことでしょう。
しかし、公式試合の出場停止等を恐れる部員たちの気持ちに乗じて、生徒もまた大ごとになることは望んでいないなどとして、うやむやに幕引きが行われるようであれば、世間の憤りはマグマのようにたまったままとなるでしょう。地下のマグマはいつまでも冷めません。秀岳館高校の風評も、今後絶対に回復することはないでしょう。
それにしてもブラック部活多すぎです。