「14歳からの世界史」の日本史
2022/11/19
「14歳からの世界史」と言う本を読みました。下記の通り商品の宣伝コピーが「アメリカの中学生が学んでいる」とあり、アメリカの中学教科書かと勘違いしがちですが、これはあくまで参考書。「ワークマンパブリッシング」は日本でいう学研や旺文社のような、参考書出版社のようです。
なかなか分厚い本です。 ![]() |
が、実際には1頁あたり文字数はかなり少なく、またカラーを多様しビジュアルで読みやすい工夫がなされていて、実際には2時間もあれば十分通読できるかと思います。
世界史の入門書として知識ゼロの最初の一冊として読むのも良いでしょうし、また基本的な知識のある方にも、異なる視点から記述された書籍を読むことで世界史を3D的に理解できることが期待できます。
興味深いのは、意外に日本史にページが割り当てられていることです。全部で502ページの本なのですが、うち24ページくらいは日本史です。
セクションとして独立しているのは「中世日本」や、
「日本の近代化」ですが、
他にも大航海時代のオランダと日本の貿易、20世紀前半の日本の拡大、真珠湾攻撃、広島・長崎原爆、戦後の日本、東北大地震と福島原発など、随所に日本史が登場します。
割かれているページ数は、こんな感じです。
- 中世日本:8ページ
- オランダと日本の貿易:0.5ページ
- 日本の近代化(維新〜日露戦争):8ページ
- 日本の拡大:1.5ページ
- 真珠湾:1.5ページ
- 原爆投下:1.5ページ
- 第二次世界大戦後の日本:2ページ
- 東北地震・福島原発:0.5ページ
平安時代からいきなり江戸時代に飛び、間の時代、特に戦国時代がすっ飛ばされているのはちょっと寂しいですね。
俳句が紹介されています。
20世紀前半の大陸進出については、ひどい書かれっぷりです。
戦後の日本については好意的で、特に東京はポップで超近代的な都市とされています。
おしまい。