勉強になるTV番組【世界史・日本史】【2023新春】
2022/12/31
2023年1月開始のアニメ放送に、世界史・日本史の勉強になりそうなものが3つほどありますので、ご紹介したいと思います。
【関西限定】「セブンボイスミュージアム~名画と7人の巨匠たち~」

徳島県は鳴門大橋のたもとにある「大塚国際美術館」はご存知ですか?2022年の春に ii と二人で訪れましたが、1日じっくり過ごしたいと思った、素晴らしい美術館でした。
古今の西洋絵画を「陶板画」という手法で美しくリアルに、しかも実物大(ピカソのゲルニカとか巨大です)に再現して展示している美術館です。古代から現代美術まで膨大な数の作品が展示され、全て鑑賞するためには4キロ歩かなければならないという、とにかく巨大な美術館です。入り口を入って最初にある、システィーナ大聖堂の天井画を再現した「システィーナ・ホール」がここの一番人気です。2018年のNHK紅白歌合戦で、米津玄師がここから生中継で歌ったことで全国に知られました。
「インプット大全」というベストセラーがありますが(非常に良い本で、私の書棚にも置いてあります)、この本の中で脳を活性化するとして、美術館に行くことが推奨されています。大塚国際美術館は、著者オススメの美術館リストの中で、第二位にランクされている美術館でもあります。
さて「セブンボイスミュージアム~名画と7人の巨匠たち~」ですが、大塚国際美術館の学芸員という設定の7人のキャラクターたちが(実在の人物ではなくアニメの中だけの登場人物)、それぞれの推し名画をプレゼンし、大塚国際美術館の人気名画を決めるべく「名画-1グランプリ」を繰り広げるという内容です。
美術史上の重要作品を楽しく学べそうな作品です。残念ならがサンテレビのみの放送でして、都内在住の私 i は見ることができません。残念です。関西の方はお見逃しなく。
「とーとつにエジプト神2」

アヌビスやトトなどが有名な、エジプト神たちがキャラクターのアニメです。いきなり現れて歌い踊るバステト、 いつも無表情のメジェド、 アルバイトに勤しむホルス、 いたずらに全力を尽くすセト、 旅に出て中々戻ってこないラーなど、たくさんのエジプト神を個性のままに楽しく描いた作品です。
笑って楽しみながら、エジプト神話の神々とその個性を自然に覚えてしまえる作品です。
「文豪ストレイドッグス 第4シーズン」

この作品はもう結構有名になりましたね。「東大生が選ぶ勉強になるアニメ」でも紹介される作品です。ご存知の方も多いと思いますが、登場人物たちは皆、日本の近代文学の巨匠たちと同じ名前を持ちます。彼・彼女たちは、芥川龍之介率いる「ポートマフィア」と太宰治率いる「武装探偵社」に別れ、戦ったり事件を解決したりします。
登場人物たちはただ文豪と同じ名前を持つだけではありません。文豪のエピソードや代表作を彷彿させる個性を持ち、また文豪の代表作と同じ名前の異能力を使って戦います。例えば谷崎潤一郎の場合、妹ナオミを溺愛するシスコン気味の兄というキャラ設定になっており、異能力「細雪」で雪を降らせ、幻影で姿を隠したり相手を錯覚させたりします。
ちなみに異能力の名称は必ずしも代表作のそれとは限らず、有名な一節などである場合もあります。例えば福沢諭吉の場合、異能力は「人上人不造(ヒトノウエニヒトヲツクラズ)」であったりします。
今回のシーズン4には、以下の文豪が登場します。最後の方になると、誰なんだそれという感じですが。
中島敦
太宰治
国木田独歩
江戸川乱歩
谷崎潤一郎
宮沢賢治
与謝野晶子
泉鏡花
福沢諭吉
福地桜痴
小栗虫太郎
大倉燁子
条野採菊
末広鉄腸
近代日本の文豪、その個性、代表作を覚えられる、お得な作品です。